主題設定の趣旨 |
---|
21世紀初頭の社会は、国際化・情報化や科学技術の進歩による発展が進む一方で、少子・高齢化や青少年の 規範意識の低下等、多様な問題を抱えながら大きく変化している。子どもたちをめぐる状況も、いじめ・不登校の問 題や体験不足からくる社会性の欠如等、多くの課題が山積している。 このような状況の中で心豊かでたくましく生き、自己実現を図り新しい時代を切り拓いていく子どもを育成するため には、教育改革が一層進められなければならない。それぞれの学校が地域社会や子どもの実態に合った、特色あ る学校づくりを推進する中で、生きる力をはぐくみ生涯学習の基礎を培う必要がある。そのためには、学習指導要領 のねらいである「基礎・基本を確実に身に付けさせ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動しよりよく問題を解 決する資質や能力、自らを律しつつ、他人とともに協調し他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性、たく ましく生きるための健康や体力」の育成のために、子どもたち一人一人の個性に応じ、資質や能力を最大限伸ばす 教育活動を展開することが重要である。 そこで、その推進者である校長は、より一層のリーダーシップを発揮し、創意と工夫のある学校経営に当たらなけ ればならない。そのために、教職員の意識を改革し、資質能力の向上に努力する必要がある。そして、家庭・地域 社会と密接な連携を図りながら、開かれた学校づくりを進め、子どもたちに生きる力をはぐくんでいかなければならな い。 このような時代の背景や本県校長会のこれまでの研究成果を踏まえて、校長として、子どもたちに生きる力をはぐ くむ学校経営の在り方について研究実践する主題として、「新しい時代を拓き、心豊かでたくましい子どもを育成する 学校教育の推進」を設定した。 |